先日、京都学生祭典のTOPページにTwitter, Googleカレンダー, YouTube, Flickrといったサービスを埋め込みました!
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さて、Twitterと言えばSocial Networking Service(SNS)の新しい派生として注目を集め、初めは海外で普及していたのですが日本でも爆発的にユーザーが増え話題となっています。
企業を始め様々な団体や有名人・政治家がこぞって公式アカウントを作成し、情報発信をしています。かくいう、我々京都学生祭典実行委員でも公式アカウントを通して情報発信をしています(^^)
Twitterをやっておられる方は是非@KIF8thをフォローしてみてください!
さて、今日はTwitterというものが何故これほど流行し、騒がれているのかについて考察して、より有効な活用方法を考えていってみたいと思います。
まずはTwitterを前にそれ以外の従来型のSNSについて少し考えてみましょう。
SNSというものはmixi・GREE・Facebook・MySpace...etcといったものが普及して久しく、認知度もかなり高くなってきていると思いますし、これらのアカウントを持っているという人もかなり多いのではないでしょうか?
また、Youtube・ニコニコ動画・UStream・Flickr・セカイカメラなどはSNSとは少し離れますが、コメントを入れることができたりと社会的な側面を持つメディア、すなわちSocial Mediaと言われるものとして、これも広く普及しています。
なぜ、これらのサービスが広がったかというと、SNSは従来のブログや掲示板、Webサイトと異なり、情報の発信源の信頼性が現実の社会ネットワークによって保証されているため、情報への信頼度が高く、また類似した趣向を持つコミュニティに属することでユーザーに必要な情報が半自動的に抽出されるという点が大きいでしょう。
例を挙げると、mixiでは多くのマイミクとは実際の社会においても何らかの関係性(友人・知人関係)を持っています。そのため、マイミクが日記で書いた内容は必然的に実際社会における知人の発言として認識され、その知人に対する親密さ、すなわち社会ネットワークにおける距離の近さに応じて情報への信頼性が付与されます。
簡単に言えば、親友による情報は見知らぬ人やただの知人の情報よりも遙かに信用できるという、クチコミの原理がSNS上でも働いているということです。
このため、ユーザーはWebの雲の中から信頼できる情報を抽出するという手間がなくなります。
さらに、友人関係は共通の趣味・指向や、組織の中で構築されますので、友人による情報を見ておけば、自分に必要な情報が既に友人達によって探しだされている可能性が高く、効率的に情報収集が行えます。
つまり、社会ネットワークによって情報の収集・選別が自動的に行われることになります。これは情報過多な現代において重要な機能です。
これも簡単に言ってしまえば、同じ趣味を持つ友人が話す内容にしばしば自分も興味を持つ内容が含まれているということを利用しているということになります。
これらがSNSがその他のWeb情報源に比べて優れている点です。
一方で、SNSには社会ネットワークを反映するがゆえのデメリットも存在します。例えば、あるコミュニティには知らせたいが、他のコミュニティには知られたくない内容をうっかり公開してしまうと、実社会のネットワークを反映しているために問題化する可能性があります。
例えば、マイミクの友人には知られてもよいと思って「遊びに行くから、会社を仮病で休んだ」とでも書いてしまったのを、マイミクであった会社の同僚や上司に目撃されてしまうとその後の会社での立場が危うくなります。
また、社会ネットワークが密すぎるため過激な事・好きな事を書きにくいという点もあげられるでしょう。あまりに唐突な内容を書いて公開してしまうと友人・知人から訝しがられ、信用関係・交友関係を失うなどといったこともありえます。
さて、このSNSの特性についての知識のもとでTwitterについて考えてみましょう。
Twitterは基本的に140字という小さなつぶやきという機能しか持っていません。他のSNSが多機能化・多様化しているのに対してこのシンプルさはかえって新鮮に映ります。
また、ユーザーの情報を追うためのフォロー(ユーザーのつぶやきを追うための登録)が自由にできるというのも特長です。mixiではマイミク申請をして受理されるというお互いの了承が必要です。このため、社会ネットワークの密度は高まりますが、自由な広がりには欠ける部分があります。
これによりTwitterでは普通では関わるはずのない芸能人・政治家・スポーツ選手のフォロワー(その人をフォローしているユーザー)になることも容易にできますし、アクティブなユーザーですと1000~10000人規模でのフォロワーを持っていたりして、そのネットワークの広がりは非常に大きくなっています。
この特性は端的にいうと「社会ネットワークの結合の弱さ」と言えるでしょう。つまり、従来のSNSとは違い実社会上でそれほど強い結びつきがなくても関係を結べるのが特長です
インターネットが圧倒的に普及した現代において人々は以前とは違い、Web上の情報は大体信用できるという認識を持つようになっています。以前に比べると、生活に浸透した分、インターネットに対する不信感というのはかなり減ったのではないでしょうか?
その様な状況下においては社会ネットワークの結合が弱くても、情報に対して信頼性を付与するという効果は必要最低限は満たされていると考えていいでしょう。インターネットの情報に既にある程度の信頼性はあると考えているので、会ったことはないけれど知っている人だという程度のつながりでも十分信用に値すると判断しているわけです。
この様に弱い結合でもSNSの作用が失われないのであれば、巨大なネットワークを容易に構築できるTwitterの方が情報収集の面で有利なのは間違いなく、広く弱い結合でより広範な情報を得ることができます。
次に重要なのはリアルタイム性です。これは位置情報と並んで近年のネットサービスのキーワードでもあります。
140文字のつぶやき(ツイート)は簡単に「いつでも」「どこでも」「誰にでも」できます。ツイートはWebだけではなくメールや携帯のアプリなどを利用することで環境の制約なく行うことができます。
これによって、更新頻度が飛躍的に向上し、100人規模でフォローしていれば、5分もすれば何らかの新着ツイートが入っていると思われます。
このため、誰がどこで今、何をしているかというのが、リアルタイムで把握できます。Twitter上で流行語のように使われる「~なう(now)」というのがその利用法を顕著に表しているでしょう。
誰かが「お昼ご飯を食堂で食べるなう」とつぶやいていれば、その人が今食堂で食事しているというのがわかり、自分もその近くにいれば、会うこともできますし、誰かが「にわか雨なう」とでもつぶやけば室内にいても雨が降り出したとすぐわかるわけです。
リアルタイムに情報が入るというのは非常に大きなメリットです。いちいちパソコンを開いてニュースサイトを見なくても、TwitterのTimeLine(フォローしている人達のツイートを時系列で並べたもの)を見れば今何が起こっているかがすぐにわかるわけですから。しかも、それは知っている人達によって選別・保証された情報なのですから、なおさらメリットは大きくなります。
リアルタイムなやり取りと言えば、これまでもチャットやSMS、MMS(日本でのケータイメール)での細かいメッセージのやり取りで実現されていたではないか、それに対して何の新しさもないという指摘もあるかもしれません。確かに今までもリアルタイムなコミュニケーションは行われてきました。
これらの従来のコミュニケーションツールとTwitterが大きく異なるのはその強制力の弱さにあると言えます。
ケータイのメールが来たら、基本的には返信しなければいけないという暗黙のルールがあります。このため、例え多少面倒だと感じても連絡を返してやる必要が生じます。また、チャットもネット上での会話なのですから相手の発言に対しては反応する必要があります。
一方でTwitterはその様な制約がありません。自分のツイートに対して誰かが反応したとしても、それに対してツイートを返す強制力はほとんどないといってよく、相手のツイートを無視しても特に問題とはなりません。このため、自分の気が向いた時に返事を出せばよく、面倒であれば出さなくてもよいという緩さがあります。
また、チャットと違いそれぞれが独立につぶやくので、お互いが同時に情報端末に向かっている必要性はまったくなく、非同期的なコミュニケーションが可能で、時間的制約もほぼないと言っていいでしょう。リアルタイム性が損なわれない範囲であれば、自分の気が向くときにつぶやき、返事をすればいい。この自由さが多くのユーザーの気楽なツイートを生み、情報量を増大させ、リアルタイム性を高めていきます。
リアルタイム性と非同期性という相反する二つの特性が含まれているのがTwitterの面白いところであり魅力と言えるでしょう。
現代のユーザーは制約や強制、手間を極端に嫌う傾向があるように思います。どの様な制約からも自由で、気ままに、手軽にコミュニケーションできるツールTwitterはまさにそんな需要にぴったりとフィットしたのではないでしょうか?
これまでTwitterについて考察してきましたがいかがでしたでしょうか??
この特性を十分に生かすために情報を発信する側としては
・リアルタイム性を維持できる頻度での更新
・広いネットワークの構築(フォロワーを増やす)
・リアルタイム性を生かした情報発信
・非同期性を生かしたコミュニケーション
といったポイントを抑えていくことが必要でしょう。
また、Twitterはツイートを流し読みしている場合も多いのでより多くTimeLineにツイートを表示させ目を引くというも重要なポイントになりそうです。
広報として使うとなると、なかなか何をかいたらいいかがわからないかとは思いますが更新頻度を上げていくことは重要になります。何かのイベントを行っている場合はリアルタイム性を生かして実況の様なツイートをたくさん出していってもいいかもしれません。
スポーツニュース関係のアカウントやイベントのアカウントなどは、よく生中継や今やっている事に関する情報を発信してきて非常に有用です。祭典でもその様なサービス展開をしていきたいですね!
長々と書いてみましたがTwitterの良さや何故流行っているのかを実感しようと思うのであれば、アカウントを作って実際にやってみるのが一番です!
まだ、触ったことがないという人はものは試しです。
でアカウントを作成してやってみましょう。リアルタイム性や非同期性の魅力は100人規模でフォローしてみないと実感できないかと思いますので、少しでも知っている人や興味のある分野の有名人などを、どんどんフォローしていってみましょう。
Twitter, How Bad Have You Got It ?
はまりこんで中毒になってしまう人もいるのでほどほどに(^^)
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